ところが、頼母子金を受け取った後、金銭や穀物の持ち寄りを怠る人がでてきました。
そのため、次第に担保をとるようになり、室町時代に入ると利子を受け取るものも現れました。
このように、頼母子が次第に担保や利子をとるようになってきたため、無尽講との区別はなくなり、江戸時代においては、主として上方で頼母子、関東で無尽の語が使われるようになりました。
講では、加入者(講員)が定期的に催される集会(講会)で、口数に応じた少額の金銭を払い込み、それを抽選し、入札などの方法で決定された者に交付して、金融を与える方法が採られていました。
講会は、このようにして順次講員全員が金融を受けるまで開かれたものです。
講の法的性質については、一般的には、各当事者が出資をして共同の事業を約する契約である、民法上の組合に類似するものとされています。
もっとも、既に金融を得た者(既取口)とそうでない者(未取口)との利害が相反することも少なくありませんでした。
そこで、講世話人の選任・金の取立て方法・講の解散など、いまだに金融を得ていない講員の利害に直接関係する事項については、民法上の規定と異なり(民法670条、672条)、未取口員の決定があればよいとされています。
無尽講・頼母子講は、次第に庶民の生活救済目的を超えて、農民や商工業者の事業資金獲得の目的で利用されるようになっていきます。
すなわち、銀行金融を受けられない庶民の零細金融機関としての機能を持つようになっていくのです。
明治時代に入るとさらに商業化が進み、これを営業的に行う営業無尽が現れました。
この営業無尽が、後の銀行や信用組合などの金融機関に発展していったのです。
クレジットカードの起源と発展について詳しくご説明します。
ところが、頼母子金を受け取った後、金銭や穀物の持ち寄りを怠る人がでてきました。 そのため、次第に担保をとるようになり、室町時代に入ると利子を受け取るものも現れました。 このように、頼母子が次第に担保や利子をとるようになってきたため、無尽講との区別はなくなり、江戸時代においては、主として上方で頼母子、関東で無尽の語が使われるようになりました。 講では、加入者(講員)が定期的に催される集会(講会)で、口数に応じた少額の金銭を払い込み、それを抽選し、入札などの方法で決定された者に交付して、金融を与える方法が採られていました。 講会は、このようにして順次講員全員が金融を受けるまで開かれたものです。 講...
日本においても、クレジットカードの起源と考えられているシステムがあります。 無尽講月賦とよばれるものがそれです。 無尽講月賦とは、無尽講の参加者全員に、最初に商品を先渡しして販売する掛売りのことで、わが国における消費者金融の原形態といえます。 日本において、金銭を貸し付けて利息をとる消費者金融専門業者が登場するようなったのは、最初の貨幣が登場する708(和銅元)年より少し遅れた平安末期以降のことです。 こういったいわゆる高利貸しは、一般に「貸上」とよばれました。 そして鎌倉時代になると、物を担保として金銭を貸し付ける質屋も登場し、貸上に代わって高利貸しの代名詞となりました。 この土倉による質物...